日記

みかんと柿と、いつものやり取り

2泊3日の南紀白浜の旅も、最終日の朝を迎えた。妻の詰子と朝食会場に足を運ぶと、部屋のカードキーがないことに気づいた。僕には昔から、手に持ったものをどこかへやってしまう悪癖がある。「あれっ、カギがない」慌てる僕に、詰子は落ち着いた声で言う。「...
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胃薬までがフルコース

マリオット南紀白浜。朝食は、旅の楽しみのひとつ。特にこのホテルの焼きたてクロワッサンは、僕の中で殿堂入りしている。けれど、僕は朝が苦手で、いつもギリギリまで布団にしがみついている。妻の詰子はというと、朝食会場に一番乗りしたいタイプで、僕の寝...
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グビグビ日和

南紀白浜に行く。ゴールデンウィーク以来、半年ぶりの再訪だ。名阪国道を走り、針テラスでひと休みする。肉まんを買って腹ごしらえをすることにした。妻の詰子が飲み物を買いに行ったのだが、どういう訳か手ぶらで帰ってきた。「詰子ちゃん、どうしたの?」僕...
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ピントが合わない日常

目が、ぼやける。遠くを見ようとすれば霞み、近くを見ようとしても輪郭が定まらず、焦点を移動させる度に全くピントが合わない。スマホを見ていたあとにテレビに目をやると、その映像が曖昧でストレスを感じる。「めんどくさいな……」そう言いながらテレビの...
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風邪かと思えば、ただの寒さ

朝、目覚めてリビンクに行くと、妻の詰子が体温計を手にしてソファに腰掛けていた。「詰子ちゃん、どうしたの?」声をかけると、詰子は少し眉を寄せて答えた。「ん〜、体がだるい。ちょっと微熱だし……。風邪、引いたかも」「マジで?」そしてその日の夜。夕...
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昨日と今日は違う

朝起きてリビングに行くと妻の詰子が辛そうにしている。数日前に寝違えて、それから背中が痛いらしい。「詰子ちゃん、ご機嫌いかが?」「背中が痛いよ」「昨日はちょっと楽になったって言ってたじゃん」「昨日と今日は違うの」確かに、詰子の言うとおりだ。詰...
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深夜の蕎麦

夜も更け、そろそろ寝る時間だ。しかし、どうも小腹が空いて寝れそうにない。何か食べようと食品棚を開けると、奥のほうから蕎麦の乾麺が出てきた。手に取ると封が開いている。いつ開けたのか分からない。賞味期限を確認しようと裏面を探すが、その肝心な部分...
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文句じゃなくて、事実です

急に寒くなった。今日の名古屋の最高気温は16℃。長袖長ズボンですっかり衣替えだ。昼になり、妻の詰子と外に昼食を取りに行くことになった。目当てのレストランに車で向かう。案内された席に腰を下ろした瞬間、僕の顔が思わずしかめ面になる。「さむっ、エ...
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詰子と相場と、ちょっと政治

僕と妻の詰子は老後のために株式投資をしている。今ではそれが詰子の趣味となり、プロトレーダーのような振舞いで挑んでいる。詰子がご機嫌に話してくる。「日経平均が5万円に行きそうだよ」「ホント?」「うん、高市さんの影響がすごいね」「詰子ちゃんが持...
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寝れば治る、では済まない話

今日も無事に一日が終わり、妻の詰子と晩ごはんを食べ終えたところだ。突然、詰子が大きなため息をつく。「はぁ〜」「どうしたの?」「食べ過ぎた」「ーーーー。寝れば治るんじゃない」「ハハハハ」詰子が大声で笑うが、何がそんなにおかしいのか分からない。...
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