詰子の実家で過ごす盆

日記

お盆なので、妻の詰子の実家に帰ってきた。
玄関を開けると、お母さんが出迎えてくれる。

「シャインマスカットを用意しておいたよ」
「いいね~」

詰子が嬉しそうに答える。

「どうせお菓子は食べないと思ったから」
「いやいや、食べるけど……」

詰子らしい受け答えだ。

正月にも帰ってきたが、話す内容は毎回ほとんど同じだ。
お母さんが詰子に尋ねる。

「調子はどう?」
「こっちの肩が痛いけど、今度は逆が痛いもん」
「ハハハハ」

そこから健康の話題が続く。
詰子は医者からカリウム不足を指摘されて食事に気をつけているが、お母さんも同じ症状らしい。
さすが親子だ。

「カリウムが少ないから果物を取ってって医者が言うんだけど、でも食べ過ぎると糖尿病が悪くなるから気をつけてって」
「どうすればいいの?って感じ」
「ホントそう」
「ハハハハ」

カリウム不足には果物がいいらしい。
そんな会話をしていると、次にスイカが出てきた。
詰子が頬張る。

「美味いな、このスイカ」

そう言って種を出そうとしたとき、床に落とした。

「種が落ちちゃった。ハハハハ」
「笑って誤魔化しとるわ」

お母さんも一緒になって笑っているが、落ちたスイカの種は誰も拾おうとしない。
こうやって詰子は出来上がった。

あとがき

詰子の実家は我が家から車で40分ほどの距離で、帰ろうと思えばいつでも帰れる距離です。
でも実際に帰るのは、盆と正月だけ。
そんなものですよね。

さて、詰子もお母さんもカリウム不足で悩んでいます。
親子だけあって、同じ体質なのでしょう。

そして、誰も拾わないスイカの種。
こちらも行動が親子でそっくり。

ちなみに、僕と僕の母親も何から何まで瓜二つらしいです。
結局、どの家族も同じようなものなのかもしれませんね。

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