寝室の蛍光灯が切れた。
新品に取り換えてほしいと妻の詰子に頼まれたので交換する。
「詰子ちゃんの部屋の蛍光灯を換えたんだけど……」
「うん」
「でもさ、ちょっと事件が起きたよ」
「どうしたの?」
「グロー球をちょっと触ったら、粉々になって詰子ちゃんの布団の上に降っちゃった」
「ハハハハ」
「いや〜、掃除機をかけるのが大変だったよ」
「ハハハハ」
「とりあえず、蛍光灯は交換しておいたからね」
「ありがとう」
あとがき
ほんの少し触っただけなのですが、経年劣化でボロボロと崩れました。
まるでトムとジェリーみたいに。
そんなことがあるんだなというぐらいでした。
たぶん10年以上経っていると思います。
さて、僕と詰子は、蛍光灯や家電の配線などは男の仕事、家事は女の仕事……という時代に生きた世代です。
ところが今は自衛隊で女性が活躍し、男性が育休を取る時代。
さらに進んで、子どもを〇〇くん〇〇ちゃんと呼んではいけない空気。
そしてトランプさんは行き過ぎた多様性をなくそうとしています。
何が正しいのか分からないけれど、てんやわんやのシッチャカメッチャカということだけは理解できます。
世知辛い世の中ですね。
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