事実の確認

ザ・ファブルというマンガがある。
僕はこのマンガを読んだことはないが、映画化された2作品を、妻の詰子といっしょに映画館に見に行った。

そして、この4月6日からテレビアニメが始まった。
それを見ている詰子に話しかけた。

オツト

ファブル？

詰子

そう。
テレビアニメになったみたい。
ここまで映画といっしょだよ

オツト

コレおもしろい？

詰子

今、見はじめたところですけど……

オツト

ーーーー

僕は部屋にもどり、作業の続きに取り掛かった。

4月はテレビ番組の改編期だ。
新しいドラマが次々と始まる。

リビングに行くと、目新しいドラマを詰子が見ている。
詰子に聞いた。

オツト

4月から始まった新しいドラマ？

詰子

うん。
おいハンサム!!2

オツト

コレおもしろい？

詰子

今、見はじめたところですけど……。
わざと何回も同じこと聞くのやめてっ

オツト

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（わざとではない）

あとがき

僕たちは、このような会話を20年くらいやっています。

はたから見ると僕が詰子に嫌がらせをしているように見えますが、違います。

僕は単に詰子がおもしろいと思っているかどうかを聞きたいだけなのです。
僕の中ではこのことを「事実の確認」と呼んでいます。

聞かれるほうの詰子は大変だと思いますが、なんだかんだで答えてくれます。

これからも、このような調子でやっていくと思います。
どこの夫婦も、こんなものでしょう。

まだ先は長いので、夫婦仲よくやりたいものです。
詰子ちゃん、これからもよろしくね。