小腹が空いたので、卵焼きでも作ろうと台所に立った。
まずは卵をお椀に割り、菜箸で溶く。
簡単だけど美味しい、醤油のみの味付けだ。
フライパンを温めようと思い、卵を溶いたお椀をシンク横の調理台に置こうとしたとき、皿が割れるような大きな音が鳴った。

オツト
あぁ~

詰子
どうしたの?
お椀をシンクの中に倒して、卵ををぶち撒けた。

オツト
せっかく溶いた卵をぶち撒けた

詰子
ハハハハ。
なんでそうなった?

オツト
だって、置いたつもりが置いてないもん

詰子
もう一回作ればいいんじゃん
とてもがっくりきて、どうしたものかと呆然としていた。
また詰子が話してくる。

詰子
もうやめるの?

オツト
や・め・な・い

詰子
ハハハハ。
(ひとりで、楽しそうだな)
あとがき
悲しくなりますが、よくあることです。
何度も同じミスをします。
詰子はもう慣れっこになっていて、僕がどんなに大声を出そうが微動だにせず、笑っているだけです。
さて、僕はホテルで提供されるようなフワフワのオムレツを作りたくて、毎日のように練習していたことがありました。
作り方を研究するのですがダメですね。
とても難しく未だに上手く作れません。
オムレツじゃなくて、どうしても卵焼きになっちゃうんだよな。
いつの間にかその練習も辞めて、オムレツを作らなくなったな。
また、挑戦するか。
もう卵をぶち撒けないぞ。
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