僕は家の中でスマホを失くしてしまう。
狭い家なのに探しても出てこない。
そうなると厄介なので、必ずお決まりの位置に置くと決めている。
妻の詰子に聞いてみた。
オツト
スマホがない、どこだっけ？
見てない？
詰子
また、どっかに置いたんでしょ
オツト
いいえ、スマホは絶対にココに置くと決めてるから、他に探すところがないよ
詰子
いいえ、絶対に他の場所に置いてます
オツト
いいえ、絶対にココに置きました
しばらくすると、詰子の言うとおり、全く別の場所から発見されることになる。
もちろん、そこに置いた記憶は全くない。
詰子
だから、言ったでしょ
オツト
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翌日。
妻の詰子は視力が悪く、メガネがないと生活に支障をきたす。
詰子がリビングでメガネを探している。
詰子に話しかけた。
オツト
どうしたの？
詰子
メガネがない、今かけてたのに
オツト
ホントに今かけてた？
詰子
だって、今、テレビ見てたもん
詰子は目が見えてないので、探しようがない。
僕が家じゅうを探す。
メガネが洗面台にあるのを発見した。
オツト
洗面台の上にあったよ。
全然、今、かけてないじゃん。
どうやってテレビ見てたの？
詰子
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あとがき
なかなか厄介な出来事でしょ？
我が家では、しょっちゅうです。
毎日のように起きるので、お互いに笑って終わりです。
「スマホを絶対ココに置いた」とか「メガネをしてテレビを見ていた」などと、僕も詰子も平気で言い切ります。
悪気がある訳でなく、本当にそのように思い込んでいるのです。
このようなことは、歳をとってから多くなったような気がしますが、若者は皆無かと言われればそうでもありません。
老若男女問わず、誰にでも思い込みや錯覚はあります。
人を疑うことなく、我を通さないことが人間関係をよくするコツだと思います。
みなさんのお宅でも、似たようなことがあるのではないですか？
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