私は山田詰子。
夫のオツトには変な癖があります。
オツトが大きな声で話しているから、お客さんでも来ているのかと思って覗いてみたら、冷蔵庫と会話していました。
しかも、それを特技と言ってくるから、厄介この上ありません。
今まさに、オツトが冷蔵庫を開けて、覗きこんでいます。
オツト
マヨネーズ、マヨネーズ、どこいった?
あれ~っ?
なんでないんだ?
どこいったんだ?
これじゃないし……あ〜れ〜?
なんで~?
詰子
おいオツト。
お前、冷蔵庫と会話しとるて。
しかも、声がデカいて。
(はぁ〜、しかたないな~。あと40年、これに付き合うとするか)
あとがき
オツトです。
街を歩いていると、ひとりでブツブツ言いながら歩いている若者がいました。
僕と同じ癖の持ち主だなと思って見ていると、スマホ片手にハンズフリーで通話していました。
どうやら今の若者は、みんなそのようにするのだそうです。
ひと昔前では考えられませんね。
これからやってくるセカンドライフでは、もっと想像できないことが起こる時代かもしれません。
冷蔵庫と会話するなんて、あたりまえかもしれませんよ。
ちなみに僕はパソコンとも会話できます。
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