妻の詰子は寝違えて肩と首が回らない。
少しの振動でも患部に響いて痛いようだ。
イオンで鎮痛剤を買った帰り道、車で家に帰る。
突然、詰子が大きな声を出す。
詰子
あぁ〜、ブレーキ踏まないで
オツト
えっ!?
ブレーキ踏まずに運転しろって言った?
詰子
なるべく踏まないで
オツト
踏まないで!?
ムリに決まってるじゃん
あまりにも意味のない会話に、ふたりとも笑いが込み上げてくる。
詰子
絶対踏むなとは言ってない。
むやみにドンドンって踏まないでってこと
オツト
ハハハハ。
はっきり言わせてもらうけど、むやみには1回たりとも踏んでません
詰子
踏んでるから言ってるの、ドーンドーンって。
そんなに思いっきり踏まなくても……
オツト
違います。
必要だから踏んでるんです
詰子
ハハハハ。
痛い、痛い
オツト
俺のブレーキの踏み方が悪いんじゃなくて、道が悪いんだわ
詰子
はぁ〜、痛い
あとがき
こうやって書くと、僕が乱暴な運転をしているように伝わるかもしれませんが、みなさんが想像するよりも静かで優しい運転でした。
それにしても、ブレーキを踏むなとはビビりました。
まぁ、そう言いたくなるくらいの痛さだということなのでしょう。
さて、筋を違えたときって、面倒くさい気分になるのは僕だけでしょうか。
何かをするたびに痛みを感じてストレスになり、面倒だと感じます。
そのつらさが理解できるので、詰子には早く良くなってほしいです。
詰子ちゃん、今度はもっともっと静かに運転するからね。
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