平気で嘘をつく

日記

母が脳梗塞で体調を崩してから、僕と妹で代わるがわる母の面倒を見ている。
母には、危ないので風呂に一人で入らないように言ってある。

「母さん、退院したばかりだし、転んだりすると危険だから、一人でお風呂に入ったらダメだよ」
「うん。わかった。風呂に2~3日入らなくても死にゃぁせんから大丈夫だよ」

僕は母にそう言い聞かせて自宅に戻った。
翌日、母の様子を見に行った妹から連絡があった。

「お母さん、昨日、一人でお風呂に入ったらしいよ」
「マジで!? ハハハハ。やるな」

今日は僕が実家に泊まる。
ろれつが回りにくい母は、医者から「口の体操」というリハビリを勧められている。
その資料が無造作に放り投げてあり、やっている気配がまるでない。

「母さん、ちゃんとリハビリをやらないと駄目だよ」
「やっとる」
「いやいや、絶対やってないじゃん」
「ハハハハ」

笑ってごまかしてきた。
帰宅後、妻の詰子に報告する。

「こんな感じなんだけど、どう思う?」
「オツトくんと全く一緒じゃん」
「!? どゆこと?」
「オツトくんも嘘ばっかりついて、適当に返事して、ごまかしてるってこと」
「ーーーー」

あとがき

詰子に言わせると、僕と母はやることなすことよく似ているんだとか。
自分では気づかないけど、そうなのかもしれないなと感じています。

さて、母はいつもの日常に戻ったようで、以前と変わらず動いてます。
これが医者から勧められているリハビリ。

リハビリ、口の体操

ちゃんとやったほうがいいのに、本人はすっかり治った気でいます。
このまま自立して生活できればいいんだけどな。
そんなふうにはいきませんかね。

もうしばらく実家に寝泊まりする日が続きそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました