妻の詰子は月に1回のペースで医者に通っている。
今週の水曜日は診察日のはずだ。
詰子を病院に送っていかなければならない。
オツト
詰子ちゃん、今度の水曜日って病院だよね？
詰子
よく覚えてたね
オツト
うん、覚えてるよ
詰子
ハハハハ……
詰子は大笑いをしている。
呆れた顔で僕をバカにしているようだ。
何がそんなに面白いのか理解できない。
詰子
どうしてそんな嘘つくの？
オツト
うそ！？
嘘はついてない、覚えてるよって言っただけ
詰子
いつも覚えてないじゃん。
覚えてたこと一度もないじゃん
オツト
ーーーー
確かにそうだけど、何でそんな嘘つくのって言われても、嘘じゃない
詰子
『覚えてなくても大丈夫でしょ』って、今まで言ってたのに急に覚えてるって言い出した
オツト
そりゃ過去に覚えてないときもあったよ。
でも今回は覚えてたよってこと。
わかる？
詰子
わからん
オツト
ーーーー
あとがき
詰子の言うとおり、僕は診察日をいつも忘れて怒られます。
今回は覚えてたのに怒られたパターンです。
まぁ、いつも忘れる僕が悪いのですが。
それにしても僕は今度の水曜日の話をしていたのに、詰子は過去の話をしていた……どこで切り替わったんだろう？
さて、僕はどんどん物忘れの激しくなっています。
人の診察日もよく忘れがちですが、自分の歯医者の診察日も忘れていました。
詰子に何時からと聞かれて思い出したくらいです。
忘れないようにカレンダーに書いてあるのですが、カレンダーを見るのを忘れる。
ホント、嫌になります。
詰子ちゃん、診察日はいつも忘れないようにするね。
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