風呂から上がって体を拭く。
バスタオルを見ると僅かだが血が付いている。
どこかから出血しているようだ。
ヒゲを剃るときにカミソリで斬ったかと思い、鏡を見るがどこも傷になっていない。
痛いところもない。
綿棒で耳掃除をしながら考える。
そういえば、顔を洗ってたら、左手の小指が鼻の穴に入ったことを思い出した。
たぶん、原因はそれだ。
妻の詰子に報告する。
「詰子ちゃん、風呂で顔を洗ってたら、左手の小指が鼻の穴に入って血が出たよ」
「はぁ〜」
「歳だな〜と思いながら綿棒で耳掃除をしてたら、今度は綿棒に血がついてるもん」
「ハハハハ」
「ビビったわ」
あとがき
「そんなことってある?」ということが、稀に起きます。
本当に驚きます。
そんな僕を見て、詰子は呆れてるようです。
さて、近ごろ、血管が弱くなっているせいか直ぐに傷になってしまいます。
例えば、段ボールを片付けるといつの間にか切れて出血しますし、少しぶつけただけで内出血して青あざになってしまいます。
歳だから仕方ないのかもしれませんが、だからといって人生を諦めたくない。
でも、目の前の事実は受け入れるしかない。
ん~、悩ましいですね。
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