妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。
巷で痩せる薬と言われているものだ。
主な副作用として、吐き気、食欲減退などがあるが、最近の詰子は、落ち着いていて食欲もある。
そんな詰子が言ってくる。
「久しぶりに気持ち悪いわ」
「2か月ぶりくらい?」
「そうだね。忘れたころにやってきたわ」
「体重はいくつなの?」
「知らん」
ついつい、僕は笑ってしまった。
「ハハハハ……」
「何が面白いの?」
絶対に知っているくせに、しらを切ってくるからだ。
突っ込んで聞いてみる。
「知らんことないでしょう?」
「まあね」
「ほれ、知ってるくせに知らんって言ってくるもん」
「ハハハハ」
あとがき
飲みはじめたころは毎日のように胃が気持ち悪かったのですが、ここ最近は落ち着いており、食事も普通にできていました。
しかし、どういう訳か数日前から食欲がなくなってきました。
不思議ですね。
詰子は何が悪かったのかと考えているようですが、何が悪いわけでもなく、薬が効いているんだろうと思います。
さて、詰子は食事が普通にできていたこともあり、最近は体重が減っていないようです。
それを気にしているのか、僕が体重を聞いても「知らん」と言って、まともに答えてくれません。
まぁ、気持ちはわかりますが……。
リベルサスを飲みはじめて7か月。
体重はともかく、血糖値は今のところコントロールできているので安心しています。
もう少し観察してみようと思います。
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