新しい年が静かに明けた。
例年どおり、我が家の正月はどこへ出かけるでもなく、ゆるやかな時間だけが流れていく。
すべてがのんびりとした空気に溶け込んでいた。
年末に、実家の母から烏賊の塩辛をもらった。
試しに一口食べてみると、思わず唸るほど旨い。
塩気の奥に潜む甘みが舌に絡みつき、白いごはんや酒のつまみによく合う。
妻の詰子も、目を細めて「これ、好きかも」と呟いた。
今日の昼下がり、ふと思い出して、あの塩辛をつまもうと冷蔵庫を開けた。
棚を一段ずつ探していると、背後から詰子の声が聞こえてくる。
「オツトくん、塩辛、全部食べちゃった」
なぜだか腹は立たない。
むしろ、詰子が塩辛を気に入ってくれたことが嬉しかった。
「ハハハハ。いいよ~」
二人の間にまた穏やかな正月の空気が戻っていった。
あとがき
明けましておめでとうございます。

母からもらった烏賊の塩辛。社長のいか塩辛 ~極~
函館の会社が作ってます。
有名なのかな?
塩辛と言っても、それほど塩辛くありません。
子どものころに、母が作ってくれた味に似ていて美味い。
さて、2026年が始まりましたが、今年はどんな年になるか。
山田家の出来事を綴っていきますで、どうぞお付き合いください。
本年も宜しくお願いいたします。


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