寝ているときに起こされる

日記

金沢に旅行に来ている。
今回、観光はしない。
食べて飲んで寝るためだけの旅行だ。

部屋のベッドで寝ていると、突然「ブーン、ブーン」という大きな音とともに何かが振動した。

音のする方を見ると、妻の詰子がエスプレッソマシンを操作している。
詰子と目が合い、話してくる。

「うるさい?」
「まぁ、どちらかと言えばうるさい」
「あのさ~、オツトくんは、いつもそうやって、うるさいって言ってくるよね」
「いやいや、違う。聞かれたからうるさいって言っただけ」

寝ているときに起こされるのは、誰だっていい気がしないものだ。
そんな詰子は、このあと寝ると言う。

僕はダラダラ生活で鈍った体を動かすために、ジムに行くことにした。
30分間ウォーキングマシンで体を動かしたあと部屋に戻ると、詰子がいない。
ラウンジにでも行ったのだろうか。
探しに行くと、案の定、ソファーに座りお茶を飲んでいる。

「詰子ちゃん、どうしたの?」
「寝てたら掃除の人が来た」
「それで、眠れたの?」
「なんか、叩き起こされた気分」
「ハハハハ、わかる~。気分悪いよね」

あとがき

普段、僕たちは別々の部屋で寝ていますが、旅行にくるとそういう訳にはいきません。
お互いの行動パターンが違うので、詰子が物音を立てたり、逆に僕がうるさかったりと、このような問題が発生してしまいます。

まぁ、同じ時間に寝起きすればいいだけの話ですが、実際はそうもいきませんね。
まして、清掃員のことまで計算できません。

さて、ホテルで連泊するとき部屋の掃除のタイミングって難しいですよね。
今回の場合、朝食から戻ってきたら終わっていたり、昼を過ぎても来なかったりと、バラバラでした。
ホテル側に言えばいいんだろうけど、面倒だし、そこまでする気は全くありません。

例えるなら、宅急便みたいなものかな。
待っていると来ない、出かけると不在票があって面倒なことに……というあのパターン。
よく似ていますね。

リラックスできました

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