大したことをしていないのに、一日が終わるとどっと疲れているときがある。
今日もそんな一日だった。
オツト
あぁ~、今日は疲れた
詰子
ーーーー
オツト
あっ、今、詰子ちゃん、『どうせ、そんなに疲れてないでしょ?』って心の中で思ったでしょ?
詰子
どうして文句を言ってくるの?
オツト
文句なんて言ってないよ。
思った?って聞いただけじゃん
詰子
聞いてるんじゃなくて、絶対に思ってるって決めつけてくる。
それが気に入らない
オツト
でも思ったでしょ?
詰子
思ってない
オツト
ハハハハ。
思ってないの?
詰子
思ってないよ
オツト
じゃぁ、なんて思ったの?
詰子
何にも思ってない
オツト
いや、絶対に何か思ったはず
詰子
だって思ってないって言っても、絶対に思ってるって決めつけてくる
オツト
まぁ、たいてい思っているからな
詰子
ハハハハ。
たいてい間違ってるのに、合ってると勘違いして決めつけてくるのはどういうつもりなの
オツト
ハハハハ
あとがき
いつもの会話です。
お互いに決めつけるというか、探り合うというか、どう表現していいか分かりませんが、こんな会話が20年くらい続いています。
長い時間一緒に生活すると相手が何を考えているのか、わかるようになります。
言葉の話せない赤ちゃんやペットでも、何となくわかるようになるのと同じです。
僕も詰子が何を考えているか、わかっているつもりですが、詰子はそのほとんどが間違っていると言います。
そんなはずはないと思い、もう一度確認して、そして否定されて……と平行線をたどります。
まぁ、その会話も僕は楽しいのでいいのですが。
詰子ちゃん、これからも仲良くしようね。
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