何か酒のつまみになるものはないかと冷蔵庫を開ける。
すると、妻の詰子がちょうどいいと言わんばかりに話しかけてくる。
「オツトくん、冷蔵庫の中にゼリーがあるから取ってくれる?」
探してみると、二つある。
オレンジ色のやつと、茶色っぽく見えるやつだ。
「詰子ちゃん、オレンジと茶色があるけど、どっちがいいの?」
「ん~、茶色のほうで」
詰子に手渡そうとしてラベルを見ると「巨峰」と書いてある。
「これ、巨峰だって」
「ハハハハ。オツトくん、これは茶色じゃなくて紫」
「わかってますけど。冷蔵庫の中で茶色に見えたの」
「まぁ、わからんでもないけど……」
「あのさ~、せっかく持ってきてあげたのに文句言うのやめてくれる?」
「ハハハハ」
あとがき
いつもの会話です。
毎日、こんな感じです。
濃い紫が茶色に見えました。
年寄りですね。
まぁ、仕方がない。
ボチボチやっていきますわ。

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