母の様子を見に、実家に帰る
玄関を開けると、紐でまとめられた新聞紙とビールの空き缶が入ったゴミ袋が置いてある。
それを横目に台所まで行くと母がいた。
「母さん、調子はどう?」
「まあまあだよ」
「それは良かった」
母が続けて言う。
「あのさ、軒下に蜂の巣ができてるんだわ。小さいヤツ」
「そうなの? 大丈夫? 業者に来てもらおうか?」
「いやいや冬になると蜂がいなくなるから、そのとき自分で駆除するよ」
「ホント? 大丈夫?」
たぶん大丈夫でないので、業者を見つけておかなければならない。
すると母が、まるで蜂の巣より大事なことを思い出したように言った。
「それよりさ」
「何?」
「玄関のゴミ、持って行って捨てといて~」
「ーーーー」
あとがき
冬になると蜂がいなくなるってホントかな?
話を聞くと、前にも同様のことがあったようで、そのときは自分で駆除したんだそうです。
その成功体験が「できること」になってるみたいです。
それにしても、蜂の巣よりもゴミを心配するとは。
あれ?
ここまで書いて思ったけど、詰子が登場してないな。
はじめてかも。
まぁ、今回はこれで投稿します。


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