女の子の言い方は難しい

日記

妻の詰子が台所で何かを探している。
「オツトくん、家にじょうごってあったっけ?」
「じょうご? あるよ」

何を思い立ったのか、まったく見当がつかない。

「詰子ちゃん、何やるの?」
「麦茶。ペットボトルに入れて凍らせたいんだよね」
「ふ~ん」

その気持ちはよく分かる。
暑い日が続いている。

「凍らせて仕事場に持って行きたいんだよね」
「いいね」
「暑いから、きっと美味しいと思うんだよね。」
「いいね」
「ジュース買わないで済むから節約にもなるし」

そこでようやく、詰子の言葉の真の意味を理解した。

「ーーーー。詰子ちゃん、それって、もしかしてだけど、暇なときに作っといてってこと?」
「お〜ん」

図星だ。
女の子に特有な、男の子にとって非常に分かりにくい”遠回りな依頼”だ。

「いや〜遠回りな会話だな。麦茶作っといてを言うためにじょうごから入ってきたからな」
「ハハハハ」

詰子は笑ってごまかしたが、忙しそうだったので、僕が麦茶を作って冷凍庫で凍らせておいた。
翌日、その麦茶を確認するとなくなっている。
ちゃんと職場に持って行ったようだ。

「詰子ちゃん、麦茶作っておいたの分った?」
「うん、飲んだよ。あのさ〜、今度からもうちょっと濃い目でお願いします」
「ハハハハ」

今度はやけに直球な依頼で驚いている。

あとがき

詰子には敵いません。
女の子特有なこの表現。
もうちょっと何とかしてほしいところ。
だいぶ慣れましたが、いまだに対応を間違えて詰子に怒られます。

例えば「あそこの焼肉屋さんが美味しいって聞いたんだけど知ってた?」と聞かれたとき、僕は素直に「知らん」と答えます。
これは一番ダメな回答。

詰子曰く「今度一緒に行こうね」が正解らしい。
知ってるかどうかを聞かれたので「知らない」と真面目に答えると、怒られる。
「このことを理解するのに20年かかったよ」と言うと、「まだ分ってない」と言われる始末。

難しすぎます。

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