リビングに入ると妻の詰子と目が合った。
ちょうどいいところに来たなという目をしている。
「あのさ~、オツトくん」
「なに?」
「梨、剥いて〜」
「ーーーー(そういうことか)」
もちろん、僕は心の声を漏らさない。
詰子に悟られないように元気よく答える。
「よろこんで〜」
あとがき
梨を買ってきました。
秋ですね〜、まだ暑いけど。
今年初の梨です。
品種は幸水。
詰子いわく、梨は幸水が一番美味いんだそうてす。
食べてみると、めちゃくちゃ甘い。
みずみずしい。
いや〜、これ、本当に美味しい梨でした。
花鳥風月ではないけれど、旬の食材を楽しめる歳になりました。
第二の人生も、まだまだ楽しめそうです。
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