妻の詰子は1ヶ月ごとに血液検査のために診察を受けている。
その検査で一番注意しなければならないのはHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という値だ。
駐車場の車内で待っていると、診察を終えた詰子が戻ってきた。
「A1Cは下がってて良いんだけど…」
「だけど?」
「悪玉コレステロールが爆上がりしてるって」
「爆上がり?」
「うん、昨日の夜、カップラーメン食べちゃったからかな」
「かっぷ、らあめん」
思わず復唱してしまう。
「で、爆上がりってどのくらい?」
「117が150」
「えっ」
僕が驚いていると、詰子が検査結果の紙を見ながら冷静な声で言う。
「今までは140の中に入ってたのに飛び出てるわ」
その表情には、危機感というものがまるで見当たらない。
まるで、天気予報で“明日は少し寒くなります”と言われた程度の反応だ。
「それで、先生は何て言ってたの?」
「肝臓もいい、いい感じです、まあまあですって言ってた」
「悪玉コレステロール、爆上がりなのに?」
「うん。まあまあ、だって」
摩訶不思議である。
あとがき
ホントにいい感じなのかな?
医者がいい感じと言っているくらいなので、それほど心配する必要がないのでしょう。
まぁ、様子見ってことなんですかね。
それにしても、先月はカリウム不足と言われ、今回は悪玉コレステロール。
ひとつよくなるとひとつ悪くなる。
歳ですからね。
仕方ないですね。
いつもなら診察の帰りにランチに行くのですが、今回は訳があってそのまま帰宅しました。
さてはて、来月はどうなるんだろう?

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