今日は僕が餃子を作る。
美味しい餃子を求めて皮から作ることにした。
小麦粉を水に溶き、手のひらで押し返すように捏ねる。
しっとりとした生地の塊から丸く伸ばし、薄い円盤に仕立てる。
タネを包み込むと、16個の餃子が並んだ。
焼き上がる音が、油の中で弾ける。
香ばしい匂いが部屋を満たし、待ちきれない気持ちが募る。
妻の詰子に食べてもらう。
「詰子ちゃん、どう?」
一口食べた彼女が短く答える。
「美味い」
僕も箸を伸ばす。
「ホントだ。思ったより美味い」
まぁ、成功である。
しかし、食べ進めると、やはりイマイチに感じるようになってきた。
「詰子ちゃん、やっぱり、なんかイマイチだよ」
「ん~」
「皮が厚くてタネが少なく感じる。皮ばかりを食べてる感じだよ」
「そう言われると、そうだね」
二人の間に少しの沈黙が落ちる。
それでも皿は空になり、餃子はすべて胃の中へ消えていった。
あとがき
はじめての割りに、上出来でした。
なんだかんだと言って、完食です。
でも、やっぱりそう甘くはない。
モチモチ食感で市販の皮とは違って美味しいんだけど、皮の主張が強すぎました。
今度はもっと薄くしてみようと思います。

今回作った餃子

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