噛めないけれど、笑える

日記

僕は歯が悪く、52歳で入れ歯をしている。
歯はすっかり弱り果て、かつてのように硬いものを豪快に噛み砕くことはできない。

煎餅を食べていると、上手く噛めずクチャクチャ言ってしまう。
妻の詰子が言ってくる。
「オツトくん、クチャクチャ言ってるよ」

そんなことは言われなくても分かっているが、
「言ってないよ」
と、とりあえず誤魔化してみる。

すると詰子は、堪えきれずに大笑いした。
「ハハハハ」

「詰子ちゃん、そんなに面白い?」
僕は苦笑しながら問いかける。

詰子は少し考えて、笑いながら答えた。
「ん~、面白くない。ハハハハ」
「大笑いだよ」
「ハハハハ」

ツボだったようだ。

あとがき

平気な顔して嘘を言う僕に呆れているのか、誤魔化していることがくだらないと思ったのか分かりませんが、ツボにハマったようです。

さて、歯が悪い僕にとって入れ歯は「なんでも噛める魔法のアイテム」だったのですが、最近ぴったり合わなくなってきました。
歯医者に行って調整してもらうのですが、どうもイマイチ。

そのせいか、入れ歯と噛み合う相手の歯もおかしくなってきて水が染みるようになってしまいました。
はぁ~、つらい。

煎餅をボリボリ食べたいな~。

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