妻の詰子がインフルエンザになった翌日、僕も悪寒がする。
熱を測ると微熱がある。
イヤな予感だ。
「詰子ちゃん、俺も微熱があるよ」
「マジで?」
「俺も39℃コースかな?」
「そりゃそうでしょ」
そんな会話をしたが、安静にしていた甲斐があったのか思いのほか熱は上がらず、翌日の朝には平熱に戻っていた。
「詰子ちゃん、俺、平熱だよ」
「どうしてそんな元気なの?」
「『どうして?』じゃなくて、『治って良かったね』でしょ?」
「だって、私だけ治らないもん」
「それだけ文句が言えるなら、妻子ちゃんもだいぶ治ってきたね」
「ハハハハ。ホントだ。ツラくて話せんかったもんな」
「まぁ、俺は免疫力が高いってことだよ」
そして翌日、朝起きると体調が絶不調だ。
「詰子ちゃん、また発熱だもん」
「何度?」
「38.8℃」
「そりゃそうなるわ。俺は免疫力が高いって言ってたけど……」
「ぴょ〜」
あとがき
インフルにフェイントをかまされた気分です。
しかも、めちゃくちゃ手強い。
結局、夫婦で4~5日、寝込みました。
仕事も買い物も行けず、カロナールを飲んで、ただ寝ているだけ。
眠れればいいのですが数時間ごとに目が覚めて、腰は痛くなり、まともに寝返りも打てず、何ともなりません。
あぁ~、健康って大事ですね。
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