母、退院する

日記

母が脳梗塞で入院して一週間ほど経ち、おかげさまで退院できた。
午前中に僕が母を病院から実家に送り届けると、妹が暖房を焚いて待っていてくれた。
ありがたい。
妹に引き継いで、僕はいったん自宅に帰る。

夕方に母の所へ戻ってしばらくすると宅急便が来た。
開けてみると、熨斗の付いた贈答用の焼き菓子の詰合せで、全く同じ物が3個入っている。

「母さん、これ誰にあげるの?」
「ん〜、覚えてない」
「注文した記憶ある?」
「ない」

記憶がないようだ。
ボケか後遺症か、どっちだろう。
どちらにしてもマズい状況に違いない。

しかし、それ以外はいたって普通である。
晩ごはんを食べて、母を風呂に入れる。
母にとって一週間ぶりの風呂だ。
いつも通りのルーティンで、入院前の日常と何ら変わりない。
22:00ごろ床に入った。

実家は古く隙間風が入り、めちゃくちゃ寒い。
朝、母に言う。

「寝てるとき、めちゃくちゃ寒かったわ」
「でしょう」
「母さん、寒くないの?」
「電気こたつ、入っとるもん」
「ぴょ〜(そういう所はちゃっかり頭が回っとるな)」

あとがき

退院日ということもあり、心配だったので実家に泊りましたが、母はいつも通り動いていました。
帰るときには、ほうきを持って玄関、車庫を掃いていました。

でも、ボケてる感じがするので一度医者に診てもらおうと思います。

介護の大変さを実感しています。
妹がいて助かっていますが、仮に僕が一人っ子で、世話をする人間が僕だけだとしたら、上手くできる自信がありません。

僕と詰子には子どもがいないので、僕たちが介護を受けるとき、どうなるんだろうと心配になります。

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