夕方、妻の詰子が寝室から起きてきた。
昼寝をしていたようだ。
オツト
詰子ちゃん、おはよう。
寝てた？
詰子
うん、寝ちゃったな
オツト
2時間くらい？
詰子
そうだね。
2時間くらいだね
オツト
これって朝まで寝れないパターンでしょう？
詰子
うん。
これ、いかんな。
夜寝れないパターンだわ
オツト
どんどん体内時計がズレてってるね
詰子
いや、ズレてない
どうやら詰子は体内時計がズレていると認めたくないようだ。
次の日の朝、というか昼。
オツト
詰子ちゃん、おはよう
詰子
おはよう
オツト
もうお昼だよ、寝れんかった？
詰子
夜中に起きちゃったんだわ。
2時くらいかな。
そこからテレビ見て、アイスクリーム食べて、朝方に寝て、今起きた
オツト
やっぱり、体内時計がズレてってるね
詰子
はぁ～
私はダメ人間とばかりに、大きなため息をつく。
さすがにズレを認めるだろうと聞いてみる。
オツト
まいった？
詰子
まいらない
やはり認めたくないようだ。
そして、次の日の朝。
オツト
寝れた？
詰子
あんまり
オツト
何時に寝たの？
夜中に台所でガチャガチャやってたけど
詰子
4時くらいかな
オツト
あいかわらず、ズレてるね
詰子
トマトスープにごはんぶっこんでチーズ乗せて食べたら、リゾットみたいになって、すごい美味しかった
オツト
ーーーー
（体内時計のズレを認めないどころか、楽しんどるな）
あとがき
体内時計は一度ズレると戻すのが大変です。
いつもは詰子より僕の方が狂いやすく、そんなときは詰子が僕を見て呆れていますが、今回は珍しく逆で詰子の体内時計が狂っています。
解決法として毎朝決まった時間に起きるとか、朝日を浴びるとか、運動するとか、皆がいろんなことを言ってきますが、それができるのであればとっくの昔にやっているというものです。
そんなことさえもできないから悩んでいるのです。
詰子ちゃん、体がしんどくてやってほしいことがあったら何でも言ってね。
そのうち治るからね。
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