妻の詰子の話し方には特徴がある。
言いたいことの核心に触れず、あえて遠回しに言ってくる。
また肯定文を疑問文で話してきたり、逆に疑問文を肯定文で話してくる。
このような僕には理解できない話し方を、女の子トークと呼んでいる。
そろそろお昼ごはんの時間だ。
詰子が話してきた。
詰子
お昼はピザでも食べる？
オツト
いや、ピザっていう気分ではないな
詰子
おいオツト、違う。
今からピザを食べますよ、ってこと
オツト
ーーーー。
（難しいな～）
僕も学習している。
女の子トークを、ちゃんと理解できるときもある。
たまにだけど……。
詰子が言う。
詰子
パン屋さん行きたいな
オツト
ーーーー。
それは……『車で乗せてって』ってこと？
詰子
そう。
よくわかったね
オツト
危ない。
『行ってくれば……』って言うところだった。
あとがき
僕にとって女の子トークは難しすぎます。
一般的に女性の話し方はこんな感じだと思いますがどうでしょうか？
僕は詰子をお姫様のように扱いたいと思っていますが、いつも間違えます。
世の中の女性に合わせたくても合わせる能力がないのです。
そのように言うとやる気がないだけだと反論がきそうですが、本当に難しくてできないのです。
やはり、男と女は別の生き物と考えるほうが腑に落ちます。
男女がそのように割り切れば、いさかいやケンカはもっと減って、長いセカンドライフを楽しめると思いませんか？
詰子ちゃん、安心して。
女の子トークは理解できないけど、PCのケーブル配線や電球の取り換えは完璧にこなすからね。
みなさんのお宅はどうですか？
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