南紀白浜マリオットホテルに来ている。
ホテルのラウンジは落ち着いてゆっくり過ごせるのでお気に入りの場所だ。
妻の詰子とふたりでお茶を飲んでいると、詰子がニヤニヤした表情で考え事をしている。
「詰子ちゃん、何を考えてるの?」
「みかんジュースでしょ、かげろうでしょ、あと……とれとれ市場で何を買おうかなと思って」
お土産物を想像して楽しんでいるようだ。
とりあえず、とれとれ市場に出かける。
ここは新鮮な魚介や和歌山のお土産物が何でもそろっている大きな市場だ。
ふたりで物色していると、みかんの直売所を見つけた。
「詰子ちゃん、みかん屋さんがあるよ」
「ホントだ」
「せとかも売ってるよ」
「ホントだ!」
せとかはテレビや雑誌で紹介されている大人気の品種だ。
旬を過ぎているからか、この時期は手に入りにくいようだ。
そのような貴重なみかんが運よく売っていて詰子のテンションは爆上がりだ。
店員が他の数種類のみかんについても説明をしてくれ、試食させてもらった。
詰子は買う気マンマンだ。
「じゃ~、せとかと、こっちのみかんもください」
「ありがとうございます」
念願のせとかをゲットできた。
詰子、ご満悦である。
南紀白浜マリオットホテルに来るのは3年ぶり2度目だが、うろ覚えなことが多い。
例えば駐車場やエレベーターの位置など、「こんなところにあったっけ?」といった具合だ。
特に朝食に関しては全く記憶がない。
朝食会場もメニューも覚えていないのである。
奇妙なことに詰子も全く覚えてないという。
朝、目覚めてその朝食会場にやってきた。
実際に会場に来て料理を見ても全く思い出せない。
不思議な気分だ。
しらすと干物を中心に食べることにする。
普段は朝食を取らないのに、旅先では驚くほど食が進み、朝がいつもより楽しく感じられる。
「俺、ごはんおかわりしようかな」
「そんなに食べて大丈夫?」
「だって、しらすが余っちゃったもん」
「ハハハハ。また、訳わからん理論を展開してくるな」
結局、ごはんはおかわりせずに、クロワッサンをひとついただくことにした。
クロワッサンはホテルごとに味が全く違うので、いつも食べ比べることにしている。
「詰子ちゃん、クロワッサンを焼いてきたよ」
「へ~。味はどう?」
「うん、普通に美味いな」
そう言っているとホテルスタッフが何やら大きなカゴとトングを持ってやってきた。
「焼きたてのクロワッサンです。おひとついかがですか?」
なんと、クロワッサンを食べていたら、焼きたてのクロワッサンが運ばれてきて驚いた。
「ひとつください」
スタッフは僕と詰子にクロワッサンをひとつずつ皿にのせていった。
先ほどのクロワッサンとどのくらい違うか食べ比べてみる。
「ん~、うま~い。詰子ちゃん、全然違うよ」
「マジで?」
「うん。外はサクサク、中はしっとり柔らかい」
詰子も食べる。
「ん~、うま~い」
詰子、ご満悦である。
あとがき
詰子ちゃん、美味しくてよかったね。
それでは撮ってきた写真を一気にアップします。

パンダがお出迎え。
アドベンチャーワールドのパンダが6月に中国に返還されるそうです。
今回は行かずじまい。

温泉付きの部屋。
滞在中いつでも温泉に入れて最高です。
写真がイマイチでわかりにくいけど、景色も最高です。

お気に入りのラウンジ。
やけに落ち着きます。

ラウンジのビールサーバー。
よく見ると右がカールスバーグ、左がプレミアムモルツになっています。
途中で気づいて飲み比べたけど、もう酔っぱらっていて違いが分からず、どちらも美味しいという結果に。

ラウンジのカレーパン。
デカいコロッケかと思ったけど、カレーパンでびっくり。
ホテルのカレーが詰めてあって美味い。

朝食。
大根おろしにしらす、アジの干物、ほうれん草、温泉卵、ホテル特性のトマトソースがかかったオムレツ、たけのこ汁。

そして焼きたてのクロワッサンです。
やっぱり焼きたては美味しいな。

白良浜。
ホテルから徒歩3分くらい。
詰子と散歩に行きました。
曇天だったけど、暑くもなく、寒くもなく、砂浜を素足で歩くと気持ちよかったです。

とれとれ市場。
ホテルから車で10分くらい。
ここで、せとかをゲットしました。

お土産に買ったかげろう。
本当は本店のかげろうカフェに行って生かげろうを食べたかったけど、時間がなくて諦めました。
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