相手をよく知ることで、慈愛の心が生まれます。
日記 いつの間にか、たんこぶ
夕方、リビングに向かうと、妻の詰子が額に手を当てながらこちらを振り向いた。「オツトくん」呼ばれて顔を上げると、彼女はどこか不思議そうな表情をしている。「なに?」「なんかね、記憶がないんだけど……ここに、たんこぶができてる」そう言って、前髪を...
日記 謹賀新年 2026
新しい年が静かに明けた。例年どおり、我が家の正月はどこへ出かけるでもなく、ゆるやかな時間だけが流れていく。すべてがのんびりとした空気に溶け込んでいた。年末に、実家の母から烏賊の塩辛をもらった。試しに一口食べてみると、思わず唸るほど旨い。塩気...
日記 そのビタミンC、そんなにすごいの?
右手の中指の爪に縦に線が入っている。しかも薄くなってペラペラしている。最近、爪が割れたり欠けたりすることが増えた。妻の詰子に相談してみる。「詰子ちゃん、最近、爪が割れるんだよね」詰子が顔だけこちらに向ける。「そうなの?」「うん。ビタミン不足...
日記 冬の京都で鼻から水が入る
琵琶湖マリオットホテルから京都に移動してきた。今日はウェスティン都ホテル京都で一泊する。京都は1年2か月ぶり、このホテルは2年半ぶりだ。どこにも観光はしない。妻の詰子がプール好きなので、プールを楽しんでからホテルの温泉につかり、そのあと美味...
日記 去年も言ってたよ
琵琶湖マリオットホテルにやってきた。8月以来、4ヶ月ぶりの再訪である。チェックインを済ませ、部屋に入ると、詰子は待ちきれないとばかりに袋を開けた。河西いちご園の、真っ赤に熟れた宝石のようないちごが顔をのぞかせる。ひと粒つまんで口に運んだ瞬間...
日記 詰子の愛あるツッコミ
昨日のオツト日記にて—— 「詰子が半袖短パンで真夏のような部屋を作ってる」とのこと。ふふん、言いたい放題ね。でもね、寒がりなのはいいけど、家の中でダウンベストってどうなのよ。まるで登山家。それに、あのリビングのドア。私が「開けておいて」って...
日記 我が家の暖房事情
めっきり寒くなった。先日、我が家のある名古屋でも初雪を観測した。完全に冬の到来だ。僕は寒がりなので、長袖長ズボン、靴下を履き、家の中でもダウンベストを着ている。一方で妻の詰子は暑がりで寒さに強い。だが、そんな詰子でもこの寒さはこたえるようだ...
日記 焼酎とアロマ
僕は寝酒に焼酎のお湯割りを飲む。台所でスマホをいじりながら飲むのがいつものスタイルだ。リビングから鼻をすする音が聞こえてくる。振り返ると、妻の詰子がティッシュを手にしていた。「詰子ちゃん、どうしたの?」「鼻が詰まった」そう言うと、詰子は小瓶...
日記 新潟味のれん本舗/お米でつくったふんわりチップス
先日、実家から帰るとき、母からお土産をもらった。スナック菓子で「お米でつくったふんわりチップスえび味」と書いてある。家に戻って妻の詰子に見せると、すぐに封を開けて食べはじめた。食べるとサクサクの食感で、口の中に入れた途端、溶けてなくなる。と...
日記 みかんと柿と、いつものやり取り
2泊3日の南紀白浜の旅も、最終日の朝を迎えた。妻の詰子と朝食会場に足を運ぶと、部屋のカードキーがないことに気づいた。僕には昔から、手に持ったものをどこかへやってしまう悪癖がある。「あれっ、カギがない」慌てる僕に、詰子は落ち着いた声で言う。「...