相手をよく知ることで、慈愛の心が生まれます。
日記 ご近所さんに誘われて、思いがけない学びの時間
1年ほど前に引っ越してきた隣人とごはんを食べに行くことになった。僕の親くらいの世代の人で、年配の老夫婦である。妻の詰子に報告する。「詰子ちゃん、お隣さんの爺さんに会って挨拶をしたんだけど、ごはん行こうって誘われたよ」「そうなんだ」「うん。『...
日記 インコの動画と僕の口ぐせ
妻の詰子がYouTubeを見てひとりごとを言っている。「詰子ちゃん、どうしたの?」「このインコさ〜、すごく頭が良いもん。『アレクサ目覚ましかけて、リンダリンダかけて』って言ってる」「あぁ〜、それ、見たことあるな」飼い主の意に反して、言うこと...
日記 印鑑手帳を探して
印鑑証明をもらうために、妻の詰子と二人で役所に行く。他の書類が入ったA4のクリアファイルに印鑑手帳を入れる。しかし、役所の前に来たとき、そのクリアファイルに印鑑手帳がないことに気づいた。「詰子ちゃん、印鑑手帳がないよ」「ハハハハ。またか~。...
日記 ポルチーニってどうやつ?
妻の詰子がテレビを見てひとりごとを言っている。「これ、食べた~い」独り言にしては、ずいぶんと力強い。僕は思わず顔を向けた。「詰子ちゃん、何の番組?」「ポルチーニ」「ぽるちいに? ポルチーニってどうやつ?」「ハハハハ」「なんで大笑い?」「ハハ...
日記 衆議院選挙2026
選挙だ。投票所は小学校だが駐車場の台数が少ないので、空いている時間帯に行きたい。「詰子ちゃん、混むから15時過ぎに選挙に行くから」「わかった」「そのあとスーパーで買い物して、晩ごはんにするから」「じゃ~、今からご飯だけ炊いてくれる?」「うん...
日記 肉の名前が思い出せない
神戸に来ている。妻の詰子が、ハーバーランドにシュラスコの店があるので行きたいと言う。「オツトくん。シュラスコの食べ放題の店があるから行ってみたいんだよね」「あのさ~、シュラスコってどんなやつ?」「ん~、肉を焼いたやつ」「肉を焼いたやつ……?...
日記 雪の神戸、ラウンジにて
大阪から神戸に移動した。神戸マリオットホテルに泊まる。ここもはじめてくるホテルだ。外は寒く、とても出かける気にならない。ラウンジで妻の詰子とお茶を飲むことにする。「オツトくん。外、雪が降ってるんじゃない?」「ホントだ。みぞれっぽいね」テレビ...
日記 あべのハルカスで転びかけた日
大阪に来ている。妻の詰子とあべのハルカスの展望台に行くことにした。大阪マリオット都ホテルから直行で行ける。展望台に来るとさすがに高く、大阪平野が、まるで巨大な地図のように足元へ広がっている。詰子と並んで、ゆっくりと回廊を歩いていると、突然そ...
日記 詰子ちゃんは常識を超えてくる
リビングの扉を開けた瞬間、ふわりと香ばしい匂いが鼻をくすぐった。炒め物の匂いだ。油が跳ね、肉が焼け、タレが焦げるあの幸福な香りだ。妻の詰子に聞く。「詰子ちゃん、何食べたの?」「ハハハハ。あのさ~、私が何を食べたか聞くのやめてくれる?」「なん...
日記 詰子、マイナンバーと闘う
リビングに足を踏み入れた瞬間、空気がピリッと張りつめた。ソファの上では、妻の詰子がスマホを片手に、何かと闘っている最中だった。「めんどくさいな〜。字が見えんがや〜」小さく唸りながら、役所から届いた案内状を睨みつけている。どうやらマイナンバー...