相手をよく知ることで、慈愛の心が生まれます。
日記 深夜の蕎麦
夜も更け、そろそろ寝る時間だ。しかし、どうも小腹が空いて寝れそうにない。何か食べようと食品棚を開けると、奥のほうから蕎麦の乾麺が出てきた。手に取ると封が開いている。いつ開けたのか分からない。賞味期限を確認しようと裏面を探すが、その肝心な部分...
日記 文句じゃなくて、事実です
急に寒くなった。今日の名古屋の最高気温は16℃。長袖長ズボンですっかり衣替えだ。昼になり、妻の詰子と外に昼食を取りに行くことになった。目当てのレストランに車で向かう。案内された席に腰を下ろした瞬間、僕の顔が思わずしかめ面になる。「さむっ、エ...
日記 寝れば治る、では済まない話
今日も無事に一日が終わり、妻の詰子と晩ごはんを食べ終えたところだ。突然、詰子が大きなため息をつく。「はぁ〜」「どうしたの?」「食べ過ぎた」「ーーーー。寝れば治るんじゃない」「ハハハハ」詰子が大声で笑うが、何がそんなにおかしいのか分からない。...
日記 閉店間際のスーパーマーケット
妻の詰子とスーパーマーケットにやってきた。いつものように詰子がカートを押しながら、ふたりで並んで進んでいくと、陳列棚の切れ目に差しかかった。次の島へ進むか、それとも左に曲がるか。そこで僕たちの動きがすれ違った。詰子は右側からふいに左へと身を...
日記 胃薬は先手必勝?
僕は胃腸が弱い。暴飲暴食をすると必ず胃が痛くなり下痢を起こす。にもかかわらず、外食をすると調子をこいて食べて過ぎてしまい、胃薬を飲むことになる。妻の詰子はそんな僕を見て呆れて笑う。先日、詰子に誘われてピザの食べ放題に行った。詰子のお気に入り...
日記 詰子ちゃんなら傘なしで
今日は朝から雨が降っている。すっかり秋めいて涼しくなった。妻の詰子が出かける支度をしている。徒歩で3分の距離にある職場に、これから出かけるようだ。詰子が聞いてくる。「雨降ってる?」「たぶん」「どのくらい?」「ん~、さっきは結構降ってたけど、...
日記 オツト、またひとりでやらかす
僕は寝酒に焼酎を飲む。飲むときは決まってお湯割りだ。夏だろうが冬だろうが関係ない。お湯を沸かすときは電子レンジを使う。沸いたのでカップを取り出したら、アツアツのお湯が手にかかってしまった。「あっつ〜」妻の詰子を見ると、呆れた顔をして言ってく...
日記 オツト、寝てるだけなのにうるさい
朝起きると、どうも体が重い。リビングに行くと妻の詰子が朝食を取っている。「詰子ちゃん、おはよう」「おはよう」「なんか、体がすごい疲れてるよ」「どうしたの?」詰子が心配そうに聞いてくる。「なんか、最近、俺、自分のいびきが聞こえてるような気がす...
日記 賞味期限は笑いで超える
お腹が空いたので何か食べようと冷蔵庫を開けた。奥に冷凍餃子を見つけたが、賞味期限を確認するととうの昔に切れている。妻の詰子に相談する。「詰子ちゃん、この餃子、賞味期限切れてるんだわ」「いつまで?」「去年の9月24日。ちょうど1年前だな」「ハ...
日記 見えない自販機と見えない未来
妻の詰子は、夜な夜な、我が家から歩いて三分ほどの距離にある事務所(詰子の職場)に出かける。誰もいない事務所でお茶を飲み、ひとりの時間を楽しんでいる。今日も出かけるのかどうか気になったので聞いてみた。「詰子ちゃん、今日も事務所に行くの?」「ち...